2025.07.13 2025.07.17

栃木小1女児殺害事件の勝又拓哉は冤罪だった？再審請求の行方と真犯人説

yuro

2005年に発生した栃木小1女児殺害事件は、いまだ多くの謎を残しています。犯人とされた勝又拓哉の判決には「冤罪ではないか？」との声が根強く、再審請求の動きも続いています。

本記事では事件の概要や吉田有希ちゃんの殺害状況、勝又拓哉の家族、台湾出身の背景、事件前の住居、さらには「ロリコンだったのか」「イケメン説」など多角的に検証します。

「勝又拓哉を守る会」の主張や真犯人説にも注目しながら、今も揺れ動く真相に迫ります。

この記事を読むとわかること

栃木小1女児殺害事件の事件概要と捜査の経緯
勝又拓哉の判決内容と自白の信ぴょう性
冤罪が疑われる理由や物的証拠の矛盾点
勝又拓哉を守る会の活動や再審請求の現状

Contents

栃木小1女児殺害事件とは？勝又拓哉が犯人とされた経緯
勝又拓哉は冤罪だったのか？再審請求と真犯人説
栃木小1女児殺害事件の勝又拓哉は冤罪だった？再審請求の行方と真犯人説・まとめ

栃木小1女児殺害事件とは？勝又拓哉が犯人とされた経緯

2005年に発生した栃木小1女児殺害事件は、わずか7歳の少女・吉田有希ちゃんが帰宅途中に命を奪われた痛ましい事件です。

発生当初は手がかりが乏しく、犯人逮捕までに実に9年の歳月を要しました。

逮捕された勝又拓哉は、別件での拘束中に関与を自白したとされます。

しかし、その供述には不自然な点も多く、今なお真相が疑問視されているのが現状です。ここでは事件の全体像と、勝又が犯人とされた経緯を整理してみましょう。

名前	勝又拓哉（かつまたたくや）
生年月日	1982年（昭和57年）生まれ
出身地	台湾
国籍	日本（2009年に帰化）
家族構成	母親と2人暮らし（父親の情報は不明）
事件当時の住居	栃木県鹿沼市のアパート
職業・逮捕歴	無職／商標法違反で逮捕歴あり
逮捕の経緯	別件逮捕中の取り調べで事件を自白
判決	無期懲役（宇都宮地裁→東京高裁）
現在の状況	再審請求中／支援団体が活動中

栃木小1女児殺害事件とは？事件の概要

栃木小1女児殺害事件、通称「今市事件」とも呼ばれるこの事件は、2005年12月に起きたとても衝撃的な事件です。

被害に遭ったのは、栃木県今市市（現在の日光市）に住んでいた小学1年生の女の子。

なんと学校からの下校途中で忽然と姿を消し、翌日には茨城県の山中で遺体となって発見されるという、あまりにも痛ましい展開でした。

当時、警察は連れ去りと殺害を視野に捜査を開始。事件は県境をまたいでいたため、栃木県警と茨城県警が合同で捜査本部を設置しました。

ところが、遺体発見の現場には血痕などの明確な証拠が少なく、ランドセルなどの所持品も見つからず、捜査は長期化。なんと犯人が逮捕されるまでに9年近くかかっているんです。

その後、「勝又」という男が別件逮捕をきっかけに事件への関与を供述し、2014年にようやく逮捕されることになります。

しかし、ここからがこの事件のさらにややこしいところ。自供が取られるまでに長期間の拘束があったり、物的証拠が決定的ではなかったりと、捜査手法にも疑問の声があがりました。

さらに、第三者のDNAが遺体から検出されたことなどもあり、「本当にKが真犯人なのか？」という疑念も根強く残っているのが実情です。

世間的には「犯人は捕まった」と思われがちですが、今もなお再審請求の動きがあるなど、事件の決着はついていないとも言えるでしょう。

こうした背景から、この事件は「少女の命を奪った悲劇」としてだけでなく、「捜査や裁判の在り方」までも問われる重いテーマを持った事件だと思います。

吉田有希ちゃんはどのように殺害されたのか？

この事件の最大の悲劇は、なんといっても小学1年生の女の子・吉田有希ちゃんの命が奪われたという事実です。

明るく元気だった有希ちゃんは、2005年12月1日の午後、学校から一人で帰宅途中に姿を消しました。

友達と分かれた三叉路から120メートルほど進んだ場所で、警察犬がにおいを追えなくなったことから、そこで連れ去られた可能性が高いとされています。

翌日、茨城県の山中で野鳥観察中の男性たちが有希ちゃんの遺体を発見しました。服は着ておらず、胸を複数箇所刺されていたという状況から、警察は即座に殺人事件として捜査を開始。

遺体の状態や現場の痕跡などから、何らかの性的動機があった可能性も指摘されましたが、決定的な証拠は少なく、捜査は長期間迷走します。

遺棄された場所にしては血痕があまりにも少なかったこと、死後硬直の状態が自然でなかったことから、実際の殺害現場は別にあるのでは？という疑問も浮上。

後に逮捕されたKの供述では「山中で刺殺した」とありますが、それと矛盾するような法医学的証言も出ており、真実がどこにあるのかは今もハッキリしていません。

さらに問題なのは、遺体に貼られていたガムテープから複数人のDNAが検出されたこと。

その中には被告人Kとは一致しないDNA型もあり、「真犯人は別にいるのではないか？」という声が絶えないのも納得です。

いずれにしても、わずか7歳の命が何の罪もなく奪われたという事実は、あまりにも重すぎる現実ですね。

勝又拓哉の判決は…

勝又拓哉に対して下された判決は、宇都宮地裁および東京高裁のいずれにおいても「無期懲役」でした。

ただし、この判決に至るまでには、多くの議論と物議を醸す要素がありました。特に注目されたのが、自白の信ぴょう性と証拠の薄さです。

検察側は「詳細な供述内容が事件の状況と一致している」として、自白の迫真性を強調しました。

一方、弁護側は「長期間の拘束の末に精神的に追い詰められての供述であり、任意性がない」として無罪を主張。

しかも、勝又のDNAは遺体や遺留品からまったく検出されておらず、逆に別人のものと思われるDNAが見つかっていたことも、裁判の大きな争点になりました。

さらに、勝又は「自分はやっていない」と最後まで一貫して無罪を主張しており、それが世間の冤罪説を強く後押しした形になっています。

ただ、裁判所としては「状況証拠や自白に矛盾はない」として有罪判断に踏み切ったわけですね。

この判決には「納得できない」「疑問が多すぎる」との声も根強く、今では再審請求の動きも始まっています。

確かに、真相が曖昧なまま人一人の人生を永遠に決めてしまうことには、慎重さが求められて当然でしょう。

本当に彼が犯人なのか？　それとも、冤罪の犠牲者なのか？　今後の再審の行方に注目が集まるのも無理はないと思いますね。

勝又拓哉は台湾の出身？

勝又拓哉の経歴をたどっていくと、実は彼は台湾出身であることがわかります。1982年に台湾で生まれ、のちに母親と一緒に日本に移住。

主に栃木県今市市で暮らし、日本に帰化したのは2009年のことでした。つまり、事件当時はすでに「日本人」という立場だったということですね。

台湾出身という点が事件報道で注目された背景には、「異国から来た者への偏見」も、どこかで影響していた可能性があります。

報道の中には「外国人だから怪しい」といった印象を持たせるような表現も一部に見られ、それがネット上での過剰なバッシングにもつながっていたように思います。

もちろん、出身がどこであれ、罪を犯せば裁かれるのは当然の話ですが、必要以上の偏見や差別的な視線には注意が必要だと感じます。

ただし、勝又の家庭環境について見てみると、母親と2人暮らしで、偽ブランド品の販売などに関わっていたことも報じられています。

実際、勝又はこの“商標法違反”によって先に逮捕されているんですよね。しかもその際に、児童ポルノ画像や猟奇的なデータが自宅パソコンから発見されたとも言われています。

つまり、「全くの潔白」と言い切れない過去があるのもまた事実。こういった部分が、裁判でも心象を悪くしてしまった要素かもしれませんね。

国籍や出身をどうこう言うつもりはありませんが、社会的に“怪しい人物”として見られやすい背景があったことは否定できないと思います。

いずれにしても、台湾出身という事実だけで有罪か無罪を判断するのは、あまりに短絡的ですね。

勝又拓哉の事件前の住居

勝又拓哉が事件前に住んでいたのは、栃木県鹿沼市内のアパートだったとされています。

母親と2人で暮らし、生活はどちらかといえば質素で、あまり外との関わりを持たないような静かな生活をしていたようです。

事件前の姿を知る人の中には「とてもおとなしい青年だった」という声もあり、一方で「何を考えているかわからないタイプだった」という意見も。

つまり、印象は人によってかなり分かれていたということですね。

この住まいでは、後にパソコンから児童ポルノや猟奇的画像が見つかったと報じられました。また、ナイフを多数所持していたことも判明しており、警察の家宅捜索で相当数の不審物が押収されたといいます。

こう聞くと、少なくとも“普通の青年”というイメージは崩れますよね。

ただし、注意すべきなのは、これらの所持品が「殺人事件と直接関係しているかどうか」は明確ではないという点です。

つまり、「怪しいものがあった＝犯人」とは言い切れないわけです。特に裁判では、この住居から見つかった情報が「心証には影響したが、物的証拠とは言えない」とされました。

また、Nシステムの記録によって、事件翌朝に彼の車が遺体発見現場の方向に走っていたことも示されましたが、それも30kmほど手前での記録で、決定打とは言えませんでした。

このように、住居や生活状況から“怪しさ”がにじみ出ていたとしても、それが殺人の動機や実行の証明になるかは別問題。

逆に、こういった「なんとなく怪しい」というイメージが、冤罪を招く危険性もあるんですよね。

見た目や暮らしぶりで人を裁いてはいけない。そう考えさせられる部分もありますね。

勝又拓哉は冤罪だったのか？再審請求と真犯人説

勝又拓哉が本当に犯人だったのかは、今でも議論が分かれる大きなテーマです。物的証拠の乏しさや、第三者のDNAが検出された点など、冤罪を疑わせる材料は少なくありません。

さらに、「勝又を守る会」が再審請求の動きを支え続けており、事件の見直しを求める声は根強いものがあります。

真犯人説もネットや専門家の間でさまざまに語られているのが実情です。ここでは、冤罪の可能性と再審の行方について詳しく見ていきましょう。

勝又拓哉は冤罪？真犯人は？

勝又拓哉が本当に有希ちゃんを殺したのか。これについては、今でも意見が大きく割れています。

なぜなら、彼の有罪の根拠が“自白”に大きく依存しており、物的証拠が極めて少ないからです。これ、冤罪の典型パターンにも見えますよね。

実際、勝又は「やっていない」と一貫して主張しており、「長期間の拘束で精神的に追い込まれた」と証言しています。

取り調べでは、自白内容と遺体の状況に矛盾がある点も複数ありました。例えば、死因は失血死なのに現場に血がない、死後硬直の状態が供述と合わないなど、説明がつかない部分が多いんです。

さらに問題なのは、遺体に貼られていた粘着テープから被告人のDNAが一切出ていないこと。逆に、まったく関係のない第三者のDNAが2件も検出されているんですよ。

これ、かなり重大なポイントですよね？　一部は鑑定人のものでしたが、もう1つは誰のものか分かっていません。ここから「真犯人は別にいるのでは？」という声が大きくなっていったのです。

ネット上では「勝又の性癖や所持品が気持ち悪いから犯人だと思われているだけじゃ？」という指摘も見られます。

確かに、児童ポルノやナイフの所持は不気味ではありますが、それが殺人の証拠かと言われると、そうとも言い切れません。

再審請求に向けた動きも2025年現在、続いています。もし無実の人間が服役しているのだとしたら、それは社会全体の大きな損失です。逆に、真犯人がまだ野放しだとしたら、もっと怖い話ですよね。

こうして見ると、「有罪っぽいから有罪」では済まされない問題が山積している事件だと思いますね。

勝又拓哉の家族

勝又拓哉の家族については、あまり多くの情報が公開されていないものの、一部の報道や裁判記録などから断片的に見えてきたことがあります。

彼は台湾生まれで、母親とともに日本に移住したと言われています。そして栃木県鹿沼市で二人暮らしをしていたようです。父親についての情報はほとんどなく、少なくとも一緒に生活していた形跡はありません。

母親は地元でも少し知られた存在だったようで、なんと事件前に“偽ブランド商品の販売”で逮捕された過去もあります。

つまり親子で一緒に“商標法違反”に関与していたということですね。こうした情報は当然、裁判でも心象に大きく影響したことでしょう。

一方で、家庭内での勝又の立場はというと、特別に荒れた様子もなく、ごく普通の生活を送っていたようです。

ただし、近所との交流は少なく、かなり閉鎖的な家庭だったという証言もありました。こうした孤立した環境が、彼の性格や考え方に影を落とした可能性は否定できません。

また、家族に関する報道は事件当初からほとんど出ておらず、あえて表に出てこないようにしている節も感じられます。

もし仮に冤罪であったとすれば、家族としても言いたいことが山ほどあるはずですが、あえて沈黙を守っているとすれば、それはそれで複雑な事情があるのかもしれません。

加害者の家族というのは、どんな形であっても大きな偏見と攻撃を受けるものです。その意味で、勝又の家族もまた、この事件の“もう一人の被害者”と言える部分があるのではないでしょうか。

誰にも語られない背景には、相当な葛藤があると思いますね。

勝又拓哉を守る会

「勝又拓哉を守る会」という団体をご存じでしょうか？これは、勝又拓哉が無実である可能性を信じ、支援活動を行っている市民団体です。

名前だけ聞くとちょっと過激な印象を持つかもしれませんが、実際はとても冷静かつ丁寧な調査と情報発信を続けているグループなんです。

この団体が主に訴えているのは、「勝又の有罪は自白だけに頼ったものであり、明確な物的証拠が存在しない」という点です。

さらに、取り調べ中の長時間拘束や、DNA鑑定の不一致、現場状況と供述の矛盾なども取り上げ、「このままでは本当の真犯人を見逃すことになる」と警鐘を鳴らしています。

例えば、遺体から検出された第三者DNAの存在や、勝又の車の移動経路の曖昧さなど、捜査段階での“ごまかし”とも思える部分を徹底的に調査しています。

さらには、裁判資料の閲覧や法医学者の意見も集めるなど、活動の精度はかなり高い印象ですね。

もちろん、こういった活動には批判もつきものです。「被害者感情を逆なでしている」「犯人を擁護するのは許せない」といった声も根強くあります。

ただし、それでもなお活動を続けるこの団体の姿勢には、一定の覚悟が感じられます。

冤罪というものは、本人だけでなく、その家族、支援者、そして社会全体に波紋を広げるものです。「守る会」が立ち上がるということ自体、社会の司法に対する不信感の現れかもしれませんね。

今後の動向にも注目していきたいところだと思います。

勝又拓哉はイケメン？

事件とはまったく関係ないようで、実は意外と話題になったのが「勝又拓哉ってイケメンなの？」という話。

ネット掲示板やSNSでは、彼の顔写真や卒業アルバムの画像が出回ったことをきっかけに、意外にも“見た目”が注目される事態になりました。

実際のところ、勝又は目鼻立ちの整ったタイプで、いわゆる「雰囲気イケメン」的な印象を受ける人も多いようです。

特に、若い頃の写真はスッキリした顔立ちで「え、こんな人があの事件の犯人なの？」と驚かれたケースも少なくないとか。見た目と中身が一致しないパターンって、たまにありますよね。

ただし、こうした“イケメン議論”がネット上で拡散された背景には、ある種の歪んだ興味もあると思います。

「見た目がいい＝悪いことをしない」と無意識に感じてしまう人もいれば、逆に「イケメンだから逆に怪しい」と思う人も。

結局のところ、人間は見た目だけで判断してしまう傾向があるということなんでしょう。

そしてもっと大事なのは、顔がどうとかよりも、実際に彼が犯人かどうかという核心部分。どれだけ整った顔をしていても、罪があるなら償うべきですし、逆に冤罪ならば徹底的に救済されるべきです。

このように考えると、「イケメンかどうか」が議論になること自体が、事件の本質からズレているとも言えますよね。

ただし、世間の注目度を測るバロメーターとしては、案外こういう要素も侮れないのかもしれません。

顔が良くても悪くても、やったことは変わりませんし、そこが一番大事なところだと思いますね。

勝又拓哉はロリコンだった？

勝又拓哉には「ロリコンだったのでは？」という噂が、事件発覚後からネット上を中心に広まりました。

これは主に、彼の自宅のパソコンから“児童ポルノ”に該当するような画像や動画が見つかったという報道に端を発しています。

確かに、こういった内容のファイルを大量に所持していたとなると、ロリコンと言われても仕方がないかもしれません。

ただし、注意したいのは、それと殺人事件との直接的な関連性です。小児性愛的な傾向があるからといって、即「幼女を狙った犯人に違いない」と決めつけるのは、少し乱暴すぎる気がしますね。

もちろん、気持ち悪さは否めません。正直、気味が悪いです。でもそれと殺害動機が一致するかは、また別の話です。

一方で、勝又の供述には「性的欲求が動機だった」とするものもありました。しかし、その供述の信ぴょう性には多くの疑問が残ります。

そもそも長期間の拘束の末に絞り出された自白ですし、殺害現場や死因との整合性も取れていません。また、DNAや指紋といった物的証拠が一切出てこない点も不自然なんですよね。

さらに、専門家の中には「ネットで児童ポルノを収集していた人物が必ずしも現実で犯行に及ぶとは限らない」と指摘する人もいます。

つまり、趣味嗜好が歪んでいたとしても、それが直接的に凶悪事件の証拠になるわけではないということです。

とはいえ、無関係とは言い切れないのも事実です。たとえば、猟奇的な趣味やロリコン的傾向を持つ人間が、なんらかのきっかけで一線を越えることは現実にありますし、警察や裁判所がそこを重視するのも理解できます。

ですが、そういった「気持ち悪さ」だけで有罪にするのは危険ですね。

見た目や趣味が異常だからと言って、それだけで犯人扱いしていいのか？という問いが、まさにこの事件には付きまとっています。

結局のところ、気持ち悪いことと犯罪を犯したことは、必ずしもイコールではないという冷静な視点が必要だと思いますね。