伊藤りの被告の現在とは?平塚殺人未遂事件の背景と壮絶な生い立ちを解説
平塚駅近くで起きたあの衝撃的な事件、覚えている方も多いですよね。
ニュースで「パパ活女子が知人男性を刺した」と報じられた際、私も「一体何があったんだろう」と背筋が凍る思いがしました。
逮捕された伊藤りの被告の現在について調べていくと、単なる「金銭トラブル」という言葉では片付けられない、あまりにも壮絶で孤独な29年間の人生が浮かび上がってきたんです。
彼女が拘置所から送った手記には、私たちが想像もできないような家庭の闇や、歪んでしまった自己肯定感の記録がこれでもかと綴られていました。
今回は、彼女の生い立ちから事件の真相まで、深掘りしていきたいと思います。
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- 平塚駅近くの路上で起きた殺人未遂事件の生々しい詳細
- 中学生という若さで売春に走らせた「自分の価値」への渇望
- 定住地を持たずネットカフェを漂流するパパ活女子の厳しい現実
- 大量の手記から読み解く、母親への深い憎しみと壊れた家族の肖像
伊藤りの被告の現在に至る壮絶な生い立ちと過去

伊藤りの被告の現在を語る上で、どうしても避けて通れないのが彼女の「生い立ち」なんですよ。
彼女が犯した罪はもちろん許されるものではありませんが、その背景にある「孤独の深さ」を知ると、現代社会が抱える闇を突きつけられるような気持ちになります。
なぜ彼女は、誰かに助けを求めるのではなく、自ら破滅の道を選んでしまったのか。
ここでは、彼女の幼少期から、人生の歯車が大きく狂い始めた学生時代、そして事件直前の不安定な生活までを、私なりの視点で丁寧に解説していきます。
複雑な家庭環境と両親の離婚が与えた深い影響

伊藤被告が生まれ育った岐阜県での生活は、幼い子供にとってあまりに過酷なものだったようです。
彼女には3人の弟がいたんですが、お母さんからは「長女なんだから」と弟たちの面倒を強く強要されていたみたいですね。
お父さんは彼女が生まれる前から多額の借金を抱えていて、家庭内は常にギスギスした空気だったとか。私たちが当たり前に過ごす「学校から帰ってきてリラックスする」という時間は、彼女にはなかったのかもしれません。
結局、両親は離婚することになりますが、それで状況が良くなるどころか、彼女の孤独はさらに深まってしまったんです。
母親と一緒に暮らし始めた後も、そこには安らぎはありませんでした。手記によると、母親は特定の宗教にのめり込み、生活が苦しい中でも「祈れば良くなる」と繰り返すばかり。

一方で、夜中には平気で彼氏を家に連れ込み、子供たちがいる前で大声で性行為に及ぶなど、親としてのモラルが完全に欠如していたようです。
こんな環境で育てば、大人や社会に対する不信感が芽生えるのは当然かなと思ってしまいます。彼女にとって家庭は「守ってくれる場所」ではなく、むしろ「自分を搾取し、傷つける場所」だったのでしょうね。
こうした心の傷が、後の彼女の不安定な人間関係の根底にあるのは間違いなさそうです。
家庭環境が彼女に与えたトラウマ
- 父親の借金による経済的困窮と家庭内の不和
- 母親からの過度な「母親代わり」の期待とヤングケアラー的側面
- 親の奔放な異性関係を間近で見せられたことによる性的羞恥心の麻痺
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中学生で売春を始めたきっかけと自分の価値

彼女の人生が取り返しのつかない方向へ舵を切ったのは、なんと中学時代の「売春」との出会いでした。
勉強も剣道も思うようにいかず、クラスでも浮いた存在だった彼女は、自分の見た目にも強いコンプレックスを持っていたようです。
そんな彼女がふと思いついてブログに投稿したのが、「JC(女子中学生)の初めて売ります。1万円」という書き込みでした。
すると、驚くほど大量のメッセージが届いたそうなんです。私たちが想像する以上に、当時の彼女にとって、これは強烈な成功体験になってしまったんだと思います。
「顔も何も載せていないのに、中学生というだけで自分に価値があるんだ」と彼女は手記で振り返っています。

自分を「キモい」と蔑んでいた同級生たちとは違い、大人の男たちは自分を「可愛い」と褒めちぎり、さらにはお金までくれる。
この歪んだ快感が、彼女の自己肯定感を支える唯一の柱になってしまったのは、あまりに悲劇的ですよね。学校での劣等感を、大人の男性に身体を売ることで埋め合わせる……。
この時期に「お金を介した性的関係=自分の存在意義」というロジックが完成してしまったことが、その後の彼女のパパ活依存へと繋がっていくわけです。
1万円という対価は、彼女にとって単なるお金ではなく、自分の「存在証明」だったのかもしれませんね。
通信制高校への編入と性自認に悩んだ学生時代

高校生になっても、彼女の生きづらさは解消されませんでした。周囲に馴染めず、部屋に閉じこもるようになった彼女を見かねて、母親が勧めたのが通信制高校への編入だったそうです。
ここで彼女は、ある種の変化を遂げます。髪をベリーショートにし、男子用の制服を着て登校するようになったんです。
これは、お母さんから「いつ子供を産んでも大丈夫だね」と、将来の「出産機械」や「家事要員」として期待されることへの強い拒絶反応だったんじゃないかな、と私は感じました。
ボーイッシュな姿になったことで、他校の女子生徒から告白されたり、バンドを組んだりと、一時的には学校生活が充実したこともあったようです。
でも、その裏でも不特定多数の男性との身体の関係は続いていました。「自分は男も女もいけるレベルの見た目になった」という認識を持つ一方で、相変わらず「オタクっぽい、目立たない男子」を家に誘ってはセックスを繰り返す日々。

彼女にとって、性的なアプローチは他人と繋がるための唯一のコミュニケーション手段になってしまっていたのかもしれません。自分を偽るための変装と、心の穴を埋めるための売春。
そんな二重生活が、彼女の精神を少しずつ蝕んでいったのでしょうね。
彼女が男子制服を選んだ背景には、単なるファッションではなく「女性としての価値(中学生ブランド)」を失うことへの恐怖や、母親が体現する「女」という性への嫌悪感が入り混じっていたのかもしれません。
こうした複雑な内面が、後の犯行時の不安定な精神状態に繋がっている可能性がありますね。
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手記で明かされた母親への不信感と実家の孤立

彼女が拘置所から記者に宛てた大量の手記。その中で最も多くのページが割かれ、激しい感情がぶつけられているのが「母親」についてです。
母親が信仰する宗教に対する冷めた視線や、離婚後すぐに別の男性と関係を持つ母親への嫌悪感が、これでもかと言葉の刃となって綴られています。
「祈れば使命に変えられる」と言いながら生活保護に近い暮らしを続け、子供たちの教育よりも自分の恋愛を優先する母親。そんな姿を間近で見てきた彼女にとって、実家は決して安らげる場所ではありませんでした。
特に衝撃的なのは、彼女が精神安定剤を常用するようになっても、母親がそれに対して真摯に向き合わなかったという点です。

実家には自分の居場所がない、誰にも頼れないという強烈な孤立感が、彼女を「東京」という見知らぬ土地へ、そして「パパ活」という危険な界隈へと押し流していったのでしょう。
手記を読んでいると、彼女が犯した罪は、こうした長年の家庭内不信の爆発だったのではないかと思えてなりません。
誰か一人でも、彼女のSOSに気づいてくれる大人がそばにいたら……。そんな「もしも」を考えずにはいられないほど、彼女の家族関係は破綻していたようです。
ネットカフェを拠点にしたパパ活女子の生活実態

上京後の伊藤被告の生活は、多くの人がイメージする「キラキラしたパパ活女子」とは程遠いものでした。彼女には決まった住まいがなく、池袋や新宿のネットカフェを転々とする「漂流」状態だったようです。
SNSの裏アカウントでは「条件1(1万円)」といった、相場よりもかなり低い金額で相手を募集していました。
時には友達の付き添いとして「おまけ」で5000円で身体を売ることもあったとか。これはもはや「パパ活」というより、日々の寝床と食事を確保するための「生存活動」に近い状態だったのではないでしょうか。
彼女のプロフィールには「将来の夢は500万円貯めること」と書かれていましたが、実際にはその日のネットカフェ代を払うのが精一杯。
服装も決して裕福には見えず、会った男性からは「愛想はいいけど、余裕がなさそうだった」という証言も出ています。

加工した自撮り写真で自分を飾り立て、SNS上では強気な発言を繰り返すものの、現実は73kgという自身の体型にコンプレックスを抱き、安価で身体を売り続ける毎日。
この理想と現実のあまりに大きなギャップが、彼女の精神を極限まで追い詰めていったのは想像に難くありません。ネットカフェという狭い空間で、スマホの中の虚像だけが彼女の唯一の拠り所だったのかもしれませんね。
若年女性の困窮問題は、SNSの普及により「パパ活」という言葉で隠蔽されがちですが、その実態は深刻な貧困と性搾取であるケースが非常に多いです。
公的な支援に繋がることの難しさが、こうした事件の背景にあることを忘れてはいけません。
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伊藤りの被告の現在と平塚殺人未遂事件の真相

ここからは、伊藤りの被告の現在を決定づけた「平塚駅殺人未遂事件」の真相に迫ります。2023年5月のあの夜、彼女の心の中で何がぷつりと切れてしまったのか。
事件直前のSNSの異様な書き込みや、被害男性との複雑な人間関係、そして現在の裁判で語られている衝撃の事実を整理していきますね。
彼女が犯行に至るまでのカウントダウンは、実はもっと前から始まっていたのかもしれません。法廷で明かされる彼女の言葉から、私たちは何を感じ取るべきなのか。
事件の全貌を、時系列を追って詳しく見ていきましょう。
知人男性を刺した2023年5月の犯行と動機

事件が起きたのは、2023年5月4日の午後7時半すぎ。ゴールデンウィークで賑わうJR平塚駅近くの路上でした。
伊藤被告は、知人の男性Aさんの腹部をナイフで2回突き刺したんです。現場は騒然となり、彼女は逃げることなく自ら110番通報。
「人を刺した」と現行犯逮捕されました。警察の調べに対し、彼女は「殺すつもりでやった」とはっきり認めています。
迷いがないというか、どこか開き直ったような彼女の態度は、当時の捜査員にも強い印象を与えたようです。
犯行の直接的な動機については、被害男性との間での「信頼関係の破綻」があったようです。二人はパパ活を通じて知り合い、時には複数人での「パーティ」にも参加するような仲だったとか。

でも、単なる金銭トラブルだけではなく、彼女の中では「自分を利用して逃げようとした」という被害妄想に近い怒りが渦巻いていたみたいですね。
彼女にとって、唯一の繋がりであったはずのパパ活界隈でも「裏切られた」と感じたことが、最後の引き金になってしまった。
29年間溜め込んできた世の中への恨みが、ナイフという形になってAさんに向けられてしまった……。そんな風に見えてしまいます。
金銭トラブルを巡るSNSへの怒りの書き込み

事件当日の彼女のツイッター(現X)を見ると、そこには血の通った人間の言葉とは思えないような、凄まじい怒りが溢れていました。
「自分の発言に責任持てよ」「自分がチキンだからって私も同じだと思うな」「責任とらずに逃げるのは頭がおかしい人のやること」。
これらの言葉は、明らかに犯行のターゲットとなった男性に向けられたものでした。彼女の中では、何らかの「約束」が反故にされたことが、どうしても許せなかったのでしょうね。
私たちがSNSで愚痴をこぼすのとは次元が違う、逃げ場のない怒り。
ネットカフェという閉鎖空間で、スマホの画面だけを見つめていた彼女にとって、SNSでのやり取りは現実そのものであり、そこでの裏切りは「自分の存在すべてを否定された」のと同じ意味を持っていたのかもしれません。
金銭的な貸し借りや、友人の紹介を巡るトラブルなど、傍から見れば些細なことでも、崖っぷちの生活を送っていた彼女にとっては、それが生死を分けるほどの重大事に感じられたのでしょう。

この書き込みからわずか数時間後に、彼女は実際にナイフを手に取ってしまった。SNSが殺意を増幅させる「増幅器」になってしまった現代的な事件と言えるかもしれません。
SNS上での強い言葉や攻撃的な発信は、本人の精神状態が極限に達しているサインである場合が多いです。
もし周囲でこうした異変を感じたら、安易に反応せず、専門の相談窓口などを紹介することが悲劇を防ぐ一歩になるかもしれません。
拘置所から届いた大量の手記に綴られた苦悩

逮捕後、彼女は小田原警察署や拘置所から、15通もの封書と6通のハガキを記者に送り続けました。
これほどまでの分量を書き綴ったのは、彼女の中に「自分の言い分を誰かに聞いてほしい」という強烈な承認欲求があったからではないでしょうか
手記には、犯行の正当化だけでなく、自分がどれほど不幸な人生を歩んできたか、どれほど周囲の人間に裏切られてきたかが、独特の筆致で生々しく記されています。読んでいて、その負のエネルギーの強さに圧倒されそうになります。
でも、その手記の内容を冷静に分析すると、彼女の思考の歪みもはっきりと見えてきます。自分を「被害者」として位置づけ、自分を刺させたのは相手の不誠実な態度のせいだ、というロジック。

これは、彼女が長年、過酷な環境を生き抜くために身につけてしまった「防御本能」なのかもしれません。自分の非を認めてしまったら、自分の人生すべてが崩壊してしまう……。
そんな恐怖と戦いながら、ペンを走らせていた彼女の姿を想像すると、胸が痛くなります。現在、これらの手記は裁判資料としても重要な意味を持っており、彼女の精神鑑定の結果にも影響を与える可能性がありますね。
岐阜大学卒の経歴詐称疑惑と出会い系の素顔

事件後、彼女のSNSのプロフィールに書かれていた「国立岐阜大学卒業」という経歴が、実は嘘ではないかという疑惑が浮上しました。
実際に出会い系サイトに登録していた際のプロフィールには「高校卒」と書かれていたんです。なぜ彼女は、こんなすぐバレるような嘘をついたのでしょうか。
私的には、これも彼女の「自分を価値あるものに見せたい」という、悲しいまでの虚栄心の現れだったのかなと思います。
本当の自分は73kgでネットカフェ暮らしのパパ活女子。でも、ネット上では「高学歴の才女」でありたかったのでしょう。
出会い系サイトでの彼女は、自分の見た目に星1つの低評価をつけながらも、「明るい、お喋り、エロい、甘えっ子」といった言葉で、必死に自分を売り込んでいました。
優しい人にはサービスし、そうでない人には塩対応。そんな風に「キャラ」を使い分け、何とかして誰かに必要とされようとしていた。SNSの「岐阜大卒」という虚像と、出会い系の「甘えっ子」という実像。

この二つの間で引き裂かれ、本当の自分がどこにあるのか分からなくなっていたのが、事件当時の彼女の正体だったのかもしれませんね。嘘をつかなければ自分を保てないほど、彼女の現実は過酷だったのでしょう。
経歴詐称は、パパ活やSNSの世界では「自分を高く売るためのパッケージング」として行われることが少なくありません。
しかし、その嘘が自分自身を追い詰め、周囲との軋轢を生む原因にもなります。彼女の場合、この「理想の自分」への固執が、現実のトラブルへの耐性を著しく下げていた可能性が高いですね。
初公判から判決の行方と裁判で語られた内容

2024年6月28日、ついに横浜地裁小田原支部で初公判が開かれました。法廷に現れた伊藤被告は、事件当時の金髪から一転、黒髪で落ち着いた様子だったそうですが、その口から語られた言葉は依然として衝撃的なものでした。
検察側は、あらかじめナイフを準備していた計画性の高さを指摘し、懲役刑を求刑。一方、弁護側は彼女の複雑な家庭環境や、当時の精神状態が不安定だったことを強調し、情状酌量を求めています。
法廷での彼女は、自分の過去を振り返りながら、時に涙を見せる場面もあったそうです。
現在、裁判では彼女の「殺意」の程度や、責任能力の有無が争点となっています。手記であれほど雄弁だった彼女が、法廷という公の場で、被害者であるAさんに対してどのような謝罪の言葉を述べるのか、あるいは変わらず自分を正当化し続けるのか。

判決はまだ下されていませんが、彼女の現在の境遇は、まさに人生の瀬戸際にあると言えます。どのような判決が出るにせよ、彼女が社会に戻った時に、同じような孤立に陥らないための支援体制が整っているのか。
裁判を通じて、司法だけでなく、私たち社会全体が突きつけられている問いはあまりにも重いものですね。
| 時系列 | 事件・裁判の進展状況 | 詳細内容 |
|---|---|---|
| 2023年5月4日 | 平塚駅近くで事件発生・逮捕 | 知人男性Aさんをナイフで刺し、「殺すつもりだった」と供述 |
| 2023年6月〜 | 拘置所からの手記送付 | 記宛てに合計21通の手記・ハガキを送付し、生い立ちを告白 |
| 2024年初頭 | 精神鑑定等の実施 | 犯行時の責任能力や精神状態についての調査が行われる |
| 2024年6月28日 | 横浜地裁小田原支部にて初公判 | 起訴内容を認めつつ、生い立ちによる影響を主張 |
| 現在 | 判決待ち・公判継続中 | 検察側の求刑に対し、弁護側が情状酌量を求めている状態 |
(横スクロールで詳細を確認できます。情報は2024年6月時点のものを基にしています)
伊藤りの被告の現在とは?平塚殺人未遂事件の背景と壮絶な生い立ちを解説・まとめ
伊藤りの被告の現在を追いかけてきましたが、この記事を読んでくださった皆さんはどう感じましたか?彼女が犯した「人を刺す」という行為は、どんな理由があろうと許されるものではありません。でも、彼女をそこまで追い詰めた29年間の「孤独の積み重ね」を無視することもできないな、と私は思うんです。
- 伊藤被告の現在に繋がる根源は、借金と不倫に塗れた凄惨な家庭環境にあった
- 「中学生という付加価値」への依存が、健康的な自尊心の形成を阻害した
- 事件は、パパ活界隈の不安定な人間関係とSNSによる怒りの増幅が生んだ悲劇
- 現在の裁判は、彼女の更生だけでなく社会のセーフティネットの不備を浮き彫りにしている
中学生で「1万円の価値」に気づいてしまった彼女の絶望。ネットカフェを彷徨いながら、スマホの画面にだけ居場所を求めた切なさ。これらは、彼女一人だけの問題ではなく、今の社会のどこにでも転がっている闇なのかもしれませんね。