【恐怖!】阿部サダヲが演じたガチで怖い・ホラー映画作品5選!
劇団「大人計画」出身で今や日本を代表する名優にまでになってしまった阿部サダヲさん。
一見どこにでもいるような「普通の男」が豹変したりまったく何を考えているのかわからないキャラクターを演じる時、阿部サダヲさんの魅力は爆発しすると思います。
今回は俳優「阿部サダヲ」が演じた存在するだけで恐怖を感じざる得ない作品を5選お送りしたいと思います。
コメディ要素が多い役やバラエティ番組にも出ている阿部サダヲさんですが、阿部サダヲさんの恐怖映画を観ることで観方が変わるのは必至です。
1選目・阿部サダヲ・最初のホラー役?映画「女虐(めぎゃく)」
本作品は1996年にVHSで発売された特SSSクラスの和製スプラッターVシネマです。
タイトルからしてヤバい匂いプンプンのⅤシネマということがわかる本作品は現在どこのサブスクにも登録されていることはありません。
内容を知ると「そりゃ流せねぇ~わ」となります。
DVDを購入することでしかお目にかかれない作品です。
しかし、作品の内容自体は激ヤバを通り越してトラウマ必死の作品。
「好きな人にはお宝作品」と言わせしめるほど。
この作品にあの人気俳優「阿部サダヲ」が主演として出演。
映画「女虐(めぎゃく)」あらすじ
阿部サダヲさん演じる呉永児(くれえいじ)は高校生でありながら母親の影響を受けて(母親は科学者)新薬の実験の末、ついに痛覚を快感に変える薬
究極の鎮痛剤「MY SON」
を開発します。
直訳すると私の息子…。なんじゃそりゃと思いますが、子供を苦痛なしで産むからという安直なネーミング。
その薬は妊婦に投与されることが前提で作られています。
つまり出産の痛みを快感につなげることで出産の恐怖を和らげる目的で作られたもの。
しかし、その薬の効果があまりにもすさまじく、投与された被験者はその「痛みが快楽に変わる」ことに中毒性を帯びてしまい自傷行為に走りまくる。
という内容。
自分の手を天ぷらにして食いまくる女です。
そしてついに目玉も…。
なんか某国が「強化兵士を作る!」とかいって開発進めていそうな薬。
見ているのも痛々しく、さらに阿部サダヲがマッドサイエンティストに。
おお~キテマスね。
こんな阿部サダヲさんを観たかった!という薬を作り恍惚の表情。
阿部サダヲさんの作品の中でもほとんどの人が阿部サダヲさんを知らない初期中の初期に出演されたVシネマ。
この頃からおおよそ阿部サダヲという俳優の狂気じみた才能を感じざる得ません。
阿部サダヲさんの白い肌が病的な科学者の様相を表現していて怖すぎる作品。
阿部サダヲさんは所属する劇団の主催者「松尾スズキ」さんにつけられた最初の芸名は
「〇体写真」
という名前だったそうです。
本名が阿部なので阿部定事件から『阿部定(あべさだ)』が候補として挙がり、「定」をカタカナにしてサダヲになった。初めはその顔色の悪さから、松尾スズキに「お前の名前、〇体写真な」と言われた
引用:Wikipedia
いやいや、地上波で「〇体写真さんです!」とは言わないから。
普通に放送できない名前。
ですが、その名前が暗示するとおり「死体写真」ばりの色の白さが良い画になっています。
2選目・阿部サダヲがストーカーに!映画「うずまき」
2選目は阿部サダヲんが主人公に付きまとうストーカー役を演じた、ホラー界の巨匠漫画家・伊藤潤二さんの漫画作品「うずまき」
阿部サダヲさんは主役ではありませんが、見事に「ストーカー」役を演じきっています。
いや、もはや演じているというよりかはリアルにストーカーがいたらこんな感じだろうなという脳内のビジョンを鮮明に再現してくれています。
もう目が怖い。
映画「うずまき」あらすじ
主人公の初音映莉子さんが演じる桐絵のまわりに「うずまき」状の怪異が頻発。
「うずまき」といっても自然現象のうずまきではなく、「うずまき」状の何かの怪異。
人が車輪にうずまき状に巻かれたり、クラスメートの女子の髪が異常なほどカールで渦巻かれたり、ヒトマイマイと呼ばれるカタツムリになってしまったりと、とにかく「うずまかれる」
阿部サダヲさんの演技も気持ち悪さ満載ですが、物語も独特なホラー要素でより阿部サダヲさんのストーキングが不気味。
未だにホラー映画好きには親しまれている作品。
3選目・阿部サダヲがクズ男を演じる・映画『MOTHER マザー』
長澤まさみさん主演作品で、阿部サダヲさんはいわゆる「クズ男」の役。
ヤバいヤツを演じさせたらもはや右に出るものいない阿部サダヲさん。
こんな「クズ男」がいたらいやだなぁ、というまさに社会が産んだモンスター的なクズ男を演じています。
深層心理に迫るような怖さではなく、「実際にいそう」なクズの怖さ。
映画『MOTHER マザー』あらすじ
この映画は実際に起きた事件に着想を得て作られた映画ということですが、全体的に暗い世界観で「救い」のようなものはほとんどありません。
男にだらしなく、その場しのぎの生活を送る自堕落な秋子は、幼いひとり息子の周平と暮らしている。周平には秋子以外に頼れる人がおらず、ふたりは強い絆で結ばれていた。やがて、成長した周平は祖父母を殺害するが、彼にはそうまでして守りたいものがあった。
引用:映画ナタリー
この作品はドラマなどでも同じタイトルがありますが、まったく別もの。
さやわかなどは皆無で真面目なサスペンスという作りです。
主演は長澤まさみさん・息子役を奥平大兼さんが演じています。
阿部サダヲさんはチンピラの様な役柄ですが、長澤まさみさんの内縁の夫という役。
映画で良く出てくる「クズ」役ですが、妙な迫力があり普段おもしろい役の阿部サダヲさんを知っている人は「どこまでがふざけているのかどこまでが本気なのか?」
ですが、本編の阿部サダヲさんは真剣に全部「クズ」です。
4選目・阿部サダヲのサイコパス序章ドラマ『空白を満たしなさい』
ストーリ自体はファンタジー要素があります。
「死んだ人間が生き返る」という話。
阿部サダヲさんの役は警備員の役ですが、制服が似合います。
というか東京ウエストゲートパークでも警察官の役の制服が似合ってましたね。
あっちはほとんどコメディでしたが、「空白を満たしなさい」ではガチサイコパスです。
特に餌でおびき寄せた鳩を蹴り〇すシーンは「こいつヤッベ」となるはず。
また主人公「徹生」(柄本佑)に「奥さんの遺伝子と私の遺伝子を結合させてくださいよ」と迫るシーンはサイコパス。
知り合いになりたくない人間ですね。
ドラマ・『空白を満たしなさい』あらすじ
死んだはずの人間が生き返る「復生者」のニュースが世界各地で伝えられていた。そんな最中、土屋徹生は勤務先の会議室で目覚めるが、同僚から3年前に自殺で死んだと伝えられる。しかし、妻と息子がいて幸せな生活を送っていた自分が自殺なんてするはずがない、実は自分は殺されたのではないかと考えた土屋が自らの死の理由を追求していく
引用:Wikipedia
本作では阿部サダヲさんが「怪演」とありますが、「怪演」というよりかは普段の阿部サダヲさんの怖さがMAXになった感じです。
静かでかつ暴力的な男。
何を考えているかわからない男。
そんな阿部サダヲさんの魅力が引き出されているドラマです。
瞬きがほとんどないのも怖い。
ただ、ストーリーが進むにつれて阿部サダヲさんの役(佐伯)の本心や心情が理解できてくるというサスペンスドラマには珍しい「考えさせる名作」と言われています。
阿部サダヲさんのサイコパスなエネルギーが無いとなしえないようなドラマ。
本作自体はストーリーもめちゃくちゃ面白くおススメの作品。
5選目・阿部サダヲがついに猟奇殺人鬼のサイコパスに・映画『死刑にいたる病』
阿部サダヲさん、ついにここまできたか…。
というようなサイコスリラー映画。
「死刑に至る病」
最後は「マジか…。」で終わることができる映画です。
本作の阿部サダヲさんはもう最初からサイコパス。
だって猟奇殺人鬼なんだもの。
しかも日中はパン屋を営むとってもいい人。
だれもこの人が「人の苦痛を見て嬲り殺す猟奇殺人鬼」だとは思わない・人間像を非常に上手にかつ丁寧に演じています。
拘置所での面会室での優しい語り口が引くほど怖い。
さらに女子高生の爪はがしシーンもみててツライ。
しかし表情一つ変えず淡々と爪をはがしていく阿部サダヲさん。
アメリカの猟奇殺人鬼とかならここでジョークなんかも言うんだろうけど…。(想像です)
阿部サダヲさんは目を見開いたまま淡々と演じます。
IQが高い猟奇殺人鬼という感じが出まくるのも、色白なぱっちり目のせいかもしれませんね。
ラストは仕掛けがちゃんとあります。
映画『死刑にいたる病』あらすじ
櫛木理宇による同名小説を原作に白石和彌監督が映画化。鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、24件の殺人容疑で逮捕され、死刑判決を受けた榛村から1通の手紙が届く。榛村は犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。
引用:movie walker
脚本は「空白を満たしなさい」と同じ方の脚本で高田亮さんという方が手掛けています。
「空白を満たしなさい」で阿部サダヲさんの異常性のある役どころを演じるパワーに引き込まれたのでしょうか?
この作品の阿部サダヲさんの目が上手に死んでいます。
意外にも「日本の猟奇的映画の限界を感じた」という人が多かった作品ですが、そんな方には冒頭でお伝えした「女虐」をおすすめしたいです。
逆にいうと阿部サダヲさんは「女虐」の過去があるからどんなサイコパス演技でもイケるのかな?という感じ。
【恐怖!】阿部サダヲが演じたガチで怖い映画・ホラー作品5選!まとめ
Vシネマ「女虐(めぎゃく)」
映画「うずまき」
映画『MOTHER マザー』
ドラマ『空白を満たしなさい』
映画『死刑にいたる病』
の順に紹介しました。
この中で一番阿部サダヲさんの怖さを実感できるのは『死刑にいたる病』だと感じます。
確かに小説版だと「阿部サダヲ」は死刑囚の榛村大和役とは少し人物像が違うと感じますが、小説の役を超えているように私は感じました。
また映画のように2時間で凝縮してまとめあげるのには明確な「サイコパスを演じれる俳優」であることが求められるのを考えると配役の間違いはなかったと言えると思います。
単純にサイコパスな阿部サダヲさんを観たい!という方は映画「うずまき」「女虐」がおススメですが、「女虐」はDVD購入しないと観ることができません。
参考までに「女虐」を紹介しているYouTuberがいたので気になる人は確認してみてください。
今後、阿部サダヲさんがどんな役で魅せてくれるのか?楽しみですね。