セクシー田中さんプロデューサー大井章生は問題にどこまで関与がある?業界の怖さ
2024年1月に自殺したと思われる、「セクシー田中さん」の原作者の芦原妃名子先生の問題が、事件から2か月いまだに漫画業界・テレビ業界で尾を引いてます。
プロデューサーは大井章生さんで、多くのSNS民は「プロデューサーってどこまで関与があるんだろう?」と疑問です。
今回は5月に「調査内容」が公表される結果に追求していきたいと思います。
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セクシー田中さんプロデューサー大井章生とは?
大井章生氏は今回の「セクシー田中さん」のプロデューサー。
2022年までは「プロデューサー補佐」という役職でしたが、2023年から
・ノンレムの窓 2023・新春
・束の間の一花
・セクシー田中さん
・メンターMiki先生
などのプロデューサーを務めています。
「撮影前にはこのシーンがどういう流れで来ているか、登場人物の心情などを指差し確認させていただきながら撮影している」とし、原作の良さを残すよう務めている
引用:Wikipedia
と、原作の「良さ」を残すような映像づくりをしているということですが…。
今回、「調査委員会」が出来てしまうほど大きな事故、原作実写の弊害とも呼べる大惨事に発展。
もちろん、作品には多くの裏方が携わっています。
スタッフの公表ロールを観ると
1~8話まで「相沢友子」さんが脚本を担当しています。
原作テレビ脚本家はある程度プロデューサーの指示(プロット)に従った脚本を書きます。
今回の事に無関係とまでは言えませんが、能動的に芦原先生の原作に反した脚本を作ったとは言えません。
また「演出家」もある程度プロデューサーに指示に従った演出を付けます。
脚本に従った演出を付けるわけですが、そもそも「脚本」が元になる演出なので、これまた「無関係」とは言えないにしても直接的な原因があるということにはなりません。
そこで、一番クローズアップされるのはやはり
プロデューサー
チーフプロデューサー
この2つの役職に当たります。
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プロデューサー「大井章生」問題にどこまで関与
チーフプロデューサーの仕事とは主に2人のプロデューサーのまとめ役です。
基本的にはプロデューサー
大井章生 さん
田上りさ さん
の意見を尊重しながら二人を上手くまとめあげるのが仕事ということ。
芦原先生が9話・10話の脚本を書く経緯
当時の芦原妃名子先生の9話・10話の脚本を書く流れとなった経緯についてブログでこう公表しています。
色々と悩んだのですが、今回のドラマ化で、
私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、
きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました。
この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、
文章の内容も小学館と確認して書いています。
ただ、私達は、ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることはありませんでしたし、監督さんや演出の方などドラマの制作スタッフの皆様とも、
ドラマの内容について直接、お話させていただく機会はありませんでした。
ですから、この文章の内容は私達の側で起こった事実ということになります。
引用:芦原妃名子 blog
非常に真面目な、真摯な方だとわかる文章ですね。
丁寧かつ、だれも嫌な思いをしないような配慮がされている文章だと思います。
しかし気になるのは「脚本家と一度も会っていない」といところ。
こんなことがあるのでしょうか?
サラっと芦原先生は書いていますが、非常に気になる一文。
ドラマ化にあたって、
・ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。
漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。
・漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。
原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、
原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、
場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。
引用:芦原妃名子 blog
ドラマ化するにあたり、芦原先生から「注意事項」という形があるということでドラマ化を承諾したということですね。
しかし、この注意事項は守られることはありませんでした…。
ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。
・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、
大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、
納得のいくお返事はいただけない。
といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました。
引用:芦原妃名子 blog
つまり、本来「セクシー田中さん」で作者が伝えたいことが大幅にカットされており、視聴率向けのいわゆる「テレビウケ」する方向に話が持っていかれたということ。
ここまでくると「話し合い」という方向性がもうすでに時すでに遅し、芦原先生が出張って9話・10話の脚本を書くということになったということ。
原作の執筆もあるのにテレビの脚本まで…。
いったい、いつ寝ていたんでしょうか?
睡眠時間を大幅に削らないとできない業です。
このことから芦原先生は「自ら命を絶つ」という判断しか思い浮かばなくなっていったんでは?と考えてしまいます。
そして、肝心の部分が以下の一文になります。
脚本家さん、監督さんといったドラマ制作スタッフの皆様と、私達を繋ぐ窓口は
プロデューサーの方々のみでしたから、プロデューサーの方々が当初「ドラマ化の条件」として
小学館から日本テレビさんに伝えていただいた内容を、
どのように脚本家さんや監督さん、ドラマ制作スタッフの皆様に伝えていらっしゃったのか、
残念ですが私達には知る術はなく、
当初お伝えした「ドラマ化の条件」はどうなってしまったのだろう?という
疑問を常に抱えた状態での加筆修正の繰り返しとなって、
その頃には私も相当疲弊していました。
引用:芦原妃名子 blog
プロデューサーは一体、監督や演出家にどう伝えたのか?
と、ここで初めて少々感情的な表現が出てきます。
芦原先生の性格的な部分でおそらく「怒っている」という感覚でとらえられることはなかったのかもしれません。
この文章からみてわかる通り、最終判断は「プロデューサー」にゆだねられている。
ということがわかります。
しかし、大井章生氏は「原作の良さを残すよう務めている」ということですので、どこまでが「原作の良さ」という所なのか?の判断がイマイチだったように見受けられます。
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セクシー田中さんの「原作の良さ」とは?
セクシー田中さんの「原作の良さ」。
これはテレビ業界側から見た「原作の良さ」と「一般人が共感を得ているセクシー田中さんの良さ」との完全な剥離が原因かと推測しています。
テレビドラマ化するに一番の「良さ」は「テレビウケ」「面白い」であり、少なくても原作を観た人が「共感できる」とは別のベクトルを持っているもの。
とはいえ、テレビで放送するということになればプロデューサーも「失敗」はできません。
必ず高い視聴率を得て「予算の回収」や自身の「プロデューサーとしての力」を示さないといけないというのが本音では無いでしょうか?
セクシー田中さんの原作が主とする内容は「同じような気持ちを抱えている人に対しての、慰めや共感」であり、役者が面白いセリフ、立ち回りをして「単純な面白さ」を狙ったものではありません。
そこを危惧して芦原先生は様々な条件を出した上でのドラマ化のOKを出したという事です。
それを考えると
テレビプロデューサーとしての原作実写にかける思い
漫画家として映像化の思い
これがまったく別の方向性で進んでいってしまったと考えられますよね。
内部調査は意味があるのか?業界の怖さ!あったことも「なし」にする力
基本的に「内部調査をすすめてきた」というテレビ業界の言葉は少し信用にかけるのではないか?と見ています。
昔のテレビ業界の話を引き合いに出せばキリがありませんが、「あったことも無しにする」ような話は昔からよく聞かされてきました。
しかし、昨今の大きく事実を捻じ曲げる報道などもかんがみて今の時代は「正直に話す」ということが潔しとされています。
先の宝塚の「イジメ・自殺」報道で
宝塚側は当初「そのような事実はなかった」と昔の時代錯誤回答を出してきたのは記憶に新しいですが、そのあとあっさり「イジメがあったことを認めます」と被害者側の言い分をすべて飲み込みました。
もうすでに「嘘の公表や曖昧な公表」が認められない次代になっていることの証拠だと思います。
5月に結果が公表されるということですが、「嘘偽りなく」公表してほしいものですね。
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セクシー田中さんプロデューサー大井章生は問題にどこまで関与がある?業界の怖さ・まとめ
この問題はもちろん関与はあるしそれこそ、具体的な指示がプロデューサー側からあったが、テレビマンと漫画家のベクトルの方向性が全く逆だったと個人的に観ています。
もちろん、どちらかが悪いという事ではなく単純にお互いの仕事で差し出したものが全く別物だった。
ということ。
ただ一つ、テレビ側に責任があるとしたら最初の「約束」を反故してしまったことです。
5月の調査結果の公表を待ちたいと思います。